MYCLはどんなマッシュルームレザー?国産初の新素材を徹底解説!

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この記事を読んでわかること
  • 国産マッシュルームレザーMYCLの魅力
  • MYCL製品はFUMIKODAで購入できる

興味はあるけれど、マッシュルームレザーはどれがオススメなの?

そんな疑問を持っている方に向けて、今回は国産初のマッシュルームレザーMYCLの魅力をご紹介します。

目次

MYCL Japanは国産初のマッシュルームレザーメーカー

MYCL Japanとはこんな会社

MYCL Japan株式会社は、インドネシアのマッシュルームレザーメーカーであるMycotech Labと日本のSALAI International Japan、千曲化成、サカト産業が共同で出資し設立した会社です。

社名MYCL Japan株式会社
設立2022年7月28日
所在地長野県小諸市
事業内容マッシュルームレザーMYCL・マッシュルームボードMYCLの研究開発および素材の製造販売
マッシュルームレザーMYCL ・マッシュルームボードMYCLの商品開発および販売
引用:MYCL Japan株式会社HP

MYCL Japanが位置する長野県はキノコ生産量日本一です。

長野県が誇る日本一のキノコ栽培技術がマッシュルームレザー生産に活かされているんですね!

MYCL Japanの強み

MYCL Japanの強み

Mycotech Labの技術をもとに、日本が誇るキノコ栽培・加工技術を掛け合わせて開発された独自技術をもつ

Mycotech Lab は、2015年に創業したインドネシア発のマッシュルームレザーメーカーです。

インドネシアの伝統発酵食品テンペから着想した製法で、タバコウロコタケ科のキノコを原材料としたマッシュルームレザー「MYLEA™」を製造しています。

MYCL Japanは、Mycotech Labのマッシュルームレザー製造技術と日本が誇るキノコ培養技術を掛け合わせて、オリジナルの国産マッシュルームレザーを生み出しました。

MYCL Japan社がある長野県は国内最大級のキノコ王国。日本は古くから発酵産業が盛んで、菌の培養技術は世界的にも優れています。

マッシュルームレザーMYCLの魅力

引用:MYCL Japan株式会社HP

マッシュルームレザーMYCLの良いところ/気になるところはコレ!

MYCLのここが良い
  • 独自技術でキノコ菌糸100%の素材を実現
  • 環境負荷を抑えた製法
MYCLのここが気になる
  • 価格が高め、入手先が限られる (2023年現在)
  • 経年変化の具合が未知数

MYCLのここが良い

独自技術でキノコ菌糸100%の素材を実現

MYCLが他のマッシュルームレザーと異なる点は、素材のメイン部分がキノコ菌糸100%でレザー素材として成り立っているところです。

多くのヴィーガンレザー (バイオマスレザー、エシカルレザーとも言われます) は、合成皮革と同じような作りです。

合成皮革で言うところの基盤となる不織布層を、植物の繊維などに置き換えたもので、その上にポリウレタン樹脂をコーティングしています。

一方のMYCLは、ポリウレタン樹脂コーティングすることなく、独自技術でレザーライクな素材に仕上げています。

柄と色の濃淡は自然発生により同じものが二つと存在しない一点ものです。柔らかくて滑らかで、手に吸い付くような触り心地。菌糸の特性を活かした、自然と触れ合うような優しい質感が特徴です。

引用:MYCL Japan株式会社HP

MYCLは一見するとその風合いは不均一ですが、余計なコーティングをしていない真のマッシュルームレザーといってもいいかもしれません。

環境負荷を抑えた製法

MYCLの製造工程は、環境負荷が低いこともメリットのひとつ。

MYCLのエコなポイント
  • プラスチック樹脂、石油由来や化学物質の使用を大幅削減
  • 動物由来原料を一切使用しない製法
  • 培養工程の廃棄物、MYCLそのものもコンポスト化が可能
  • 菌糸収穫後の土台はマッシュルームボードとして活用
  • 製造工程での水使用量は天然皮革と比べて1/3程度

最終的に土に還すこともできるので、サスティナブルな素材といえます。

ただし、天然皮革は食用家畜の副産物として有効活用されているものです。筆者的には、天然皮革が必ずしも環境に悪いことばかりとは思っていません。

コンポストとは?

堆肥のこと。生ごみや落ち葉などの有機物を微生物が分解・発酵してでき、肥料となる。

MYCLのここが気になる

価格が高め、入手先が限られる (2023年現在)

気になる点としては、まず価格が高いこと。

この記事でも紹介しているMYCLを使ったFUMIKODAのコンパクト財布は59,000円です。

同じラインで素材違いのものは、39,000円のものもあるので、素材コストが高めかなと思います。

MYCLの本格的な流通はこれから。現状は、MYCLを使ったグッズが「値段が高い、種類が少ない」のは仕方ないですね。

需要とともに生産量が増えればスケールメリット得られるので、価格が下がってくると期待

経年変化(エイジング)具合が未知数

まだ新しい素材なので、どのように経年変化 (エイジング) していくのか、データがないです。

公式HPでも以下のように案内されています。

ただ、マッシュルームレザーMYCLは斬新な素材であるため、経年変化やお手入れ方法等については開発が進み次第、改めてご案内する予定です。

引用:MYCL Japan 株式会社HP (Q&Aより)

牛革のように使い込んで色艶が深まるのか、もっと違う変化があるのか、楽しみな部分でもあります。

MYCLを使った製品はFUMIKODAで買える!

MYCLを使った製品が欲しい!と思った場合、どこで買えばいいのでしょうか?

その答えは、FUMIKODAで買える!です。

FUMIKODAはマッシュルームレザーを含むバイオマスレザー製品の開発にも力を入れています。

MYCL製品は中目黒店での受注生産のみとなっています (2023年11月現在)。店頭でお手に取って、是非その風合いを確かめてみてください。

コンパクト財布「IVY」

製品名コンパクト財布「IVY」
サイズW9.5cm(広げたサイズ19.5cm)x D3.5cm x H7cm
素材マッシュルームレザーMYCL、コットン
ナチュラル
価格¥59,000
引用:FUMIKODA HP

コンパクトで使いやすいサイズの財布に仕上がっています。

他のバイオマスレザー製のIVYが39,000円ということを考えても、まだまだ値段が高い印象です。

ミニトート「GINA baby」

製品名ミニトート「GINA baby」
サイズW20cm x D11.5cm x H16cm (持ち手含む26.5cm)付属チェーン102cm
素材【外装】マッシュルームレザーMYCL
【内装】コットン
【アクセサリーバー】コットンセルロース
ナチュラル
価格¥128,000
引用:FUMIKODA HP

マッシュルームレザーが持つ独特の風合いで、注目を集めること間違いなしのトートバッグに仕上がっています。

気になった方は、是非チェックしてみて下さい!

MYCLついてのまとめ

MYCLは、国産初のマッシュルームレザーとして、大きな注目を集めています。

まだ新素材ということで情報が少なく、取り扱い先が限られているところはしょうがないですね。

なんにせよ、この新素材を採用する企業が増えると予想できるので、今後の展開に期待しています。

この記事を書いた人

技術士 (生物工学)、微生物研究者として微生物と戯れる日々を送る筆者が、微生物がつくるサスティナブルなグッズをメインに情報発信中。

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